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新潮社 |
グループ:Book ランキング:1826 価格:¥ 420 ポイント:4 pt 発売日:2006-05 通常24時間以内に発送 |
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カスタマーレビュー ![]()
連れ
(2008-03-20)
全ての失恋男達に捧ぐ」という言葉にかこつけて買ったのだけど、長らく読んでいなかった。ついさっき抹茶モカを飲みながら3時間ほどで読み終えた。
中身はある男の恋愛をリリカルに匂わせつつも、男の妄想でそれを固めつくした様子。京都の街を奔走する男、京都でのリアルな大学生活が伝わってきた。
ひねくれてもどこか可愛らしいインテリチックな会話や、なんだかんだで女を美化する奴ら、キモ可愛い。
僕が今送ってる大学生活とは似ても似つかない、昔ながらの大学生っぽい大学生活。京都でのんびりと大学生活をしてみたくなった。なんか昔の友達を思い出すような。
また場所がそうぞうできるからおもしろい。京都での恋か。場所は違うのだけど、なんか地元の匂いを感じる。
固く結ばれた友情と個性のあるキャラ。こんな友人に囲まれて大学生活送りたいものだ。
この小説は「恋愛小説」であったか
(2008-03-15)
これはディスコミュニケーションの物語である。つまり,この物語ではコミュニケーションの断裂が延々と繰り返される。ポスト構造主義的な用語で換言すれば,コミュニケーションの「差延」*1行為が,主人公の語りによって引き起こされる。本書は恋愛小説の形態を取っているため,主人公とその失恋相手の女学生(水尾さん)との間の「差延」がもっとも目立つ。読んでいて主人公が水尾さんと付き合っていたとはどうにも思えないし,付き合っていたときの描写でさえ心が通い合う瞬間というようなものが全く描かれていない。水尾さんを取り合う風に描かれている遠藤との仲にしても,反目し合うかと思えばぬるりと仲良くなったり,仲良くなったかと思えばポンと突き放したりする。そして,最後にはあっさり水尾さんとの仲をとりもってしまう。差延されるテクストにおいては,主人公の動機さえ読者には保障されていないのである。そして主人公と同じく,恋愛という現代的であり非ポストモダン的なイデオロギーに批判的であると思われる,友人達でさえ「俺はこっちへ行く」と別々の方向へ進んでいく。我々はともすれば「ええじゃないか」の波に押し流されそうになるが,それで「ええわけがない」のだ。波の中で孤独にもがき,友人達とともに抜け出し,そしてまた別々の方向へ進んでいく。人間とはそういう孤独な存在なのである。
果たしてこの小説は「恋愛小説」または「失恋小説」であったのか。答えは否である。この小説の恋愛観とは,下記に引用するものである。
現代の風潮が恋愛礼賛の傾向にあるとしても,そもそも理不尽な常道である恋愛をたたえている危険性を把握せねばなるまい。人間の底にある暗い情動を,いくら甘い言葉で飾っていても,ときにそれは全てをかなぐり捨て,本性を剥きだしにする。いざその狂気に直面し,こんなはずではないと呻いたところで手遅れである。(中略)
恋愛はあくまで背徳の喜びであり,恥ずべきことであり,できることなら人目を避けて味わうべき禁断の果実である。それを,さも人生に当然実る果実のように,ところ構わず食い散らし,汁気を他人に跳ね散らすことの罪深さを認識せねばならない。
満天下に蠢く,腕を組んだ男女たちに言いたい。
「生きよ,(けれども少しは)恥じよ」と。
というように,この小説は「反」「恋愛/失恋」小説なのである。
笑える 重なる ファンタジー
(2008-01-31)
冴えない男子大学生の話。
ほとんどの大学生は主人公に重なるんじゃないかな。
笑えるくらいに面白い思考と友達集団だけど。
ときどき踏み入れるファンタジーの世界はちょっとよくわからない。
文章に知識の多さ、比喩には頭の良さが伺える。出てくる話題も新しい。
読んでいて楽しい
(2008-01-21)
独特な表現や、回りくどい言い回しがとても面白かった。暇な学生のくだらない妄想や言動のためでしょうが、全体的にふざけた雰囲気というか、コミカルな雰囲気がとても楽しかった。読んでいて、時々ニヤニヤしてしまいました。
ファンタジーかな
(2008-01-16)
ファンタジーというわりには生活臭い場面がたくさんでてきますが、不思議と汚らしい感じはしません。
阪急百貨店、叡山電鉄、鴨川など京都、関西の人たちにはおなじみの固有名詞が出てきますが、はたして関西圏以外の人に「鴨川に等間隔に並ぶカップル」なんてピンとくるのでしょうか。そのへんを読んだ方に聞いてみたいです。
ちなみに僕は関西出身なのでなかなか面白く読めましたが、特にファンタジーを読んだ、という意識はありません。でも不思議な読後感。もうちょっと読んでみようかな、と思わせる本です。
なぜか読んでる間は「となりのトトロ」っぽい雰囲気もあるな、と思いました。


